
饅頭を作ってみたいな

蒸し器もないのに何言ってるの!?
蒸かしたてのお饅頭は美味しいですよね。
私も蒸し器を持ってませんがフライパンでよく蒸し料理を作ってます。

蒸かし饅頭のレシピもあるのかな?

もちろん!作り方も紹介するよ!
私の祖母がオヤツに作ってくれた「いももち」を蒸し器なしで作る方法を紹介します。
蒸し器がないけど蒸かしたての手作りお饅頭を食べたい方
「いももち」とは?
「いももち」は名前に「もち」と入っていますがお餅ではありません。
この写真のように角切りしたサツマイモがたっぷり入った優しい甘みの蒸かし饅頭です。
私の地元・大分の郷土料理でサツマイモが石垣に見えることから「石垣もち」ともいいます。

サツマイモからお餅を作るのかと思った!

簡単に作れるからやってみて!
簡易蒸し器を作ってみよう!
蒸し料理は「食材を蒸気で加熱した料理」です。
蒸気で加熱する仕組みを作れたら蒸し器をわざわざ買う必要がないんですね。

転勤族だから余計なものを持ちたくないのよ

自然と代用品志向になるんですよね
必要な道具
「いももち」を作る前に蒸し器を作る道具を確認しましょう。
あとは蒸かすだけ…となったときに蒸し器がないとどうしようもないですからね。
- 深型フライパン・蓋
- 小鉢か小皿
- 平皿

深型のフライパンがなければ鍋でもいいよ!

平皿は鍋に入るサイズでないとダメですよ!
蒸し器の構造と組み立て方
早速、蒸し器を組み立てよう…と言いたいところですが、その前にこれから組み立てる蒸し器の仕組みを説明します。
蒸し器には蒸気の元となる水を張る部分と蒸気を充満させて食材を蒸す部分という2つの仕組みが必要です。
今回組み立てる蒸し器の場合ですと、水を張る部分は鍋底から小鉢までの間、食材を蒸す部分は平皿から蓋までの間になります。
鍋内に蒸気が滞留できるよう平皿から蓋までの間には握りこぶし1つが入るくらいの高さを確保しましょう。
十分な高さを確保できないときは深めの鍋を使うか小鉢を小皿に取り換えるといいですよ。
では、実際に蒸し器を以下の手順で組み立ててみましょう。
- 深型フライパンの底に小鉢を置く
- 小鉢の8分目の高さまで水を入れる
- 小鉢の上に平皿を載せる
- 蓋を被せる

ちなみに私がいつも組み立てる蒸し器はこんな感じです

不器用なユカ氏でもできるくらい簡単です!
「いももち」を作ってみよう!
蒸し器も用意できたところで、本題の「いももち」を作ってみましょう!
材料
- サツマイモ(小)1個
- 砂糖 大さじ3
- 小麦粉 1.5合
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 塩 一つまみ

サツマイモの小ってはどのくらいの大きさですか?

包丁と並べて写真撮ってるよ

だいたい手のひらサイズですね

それと重曹を使うと生地が黄色くなるのでベーキングパウダーを使ってね

生地まで黄色いとサツマイモが目立たなくなります
サツマイモの皮をむき1㎝角に切る
サツマイモをよく洗って表面の土を落としましょう。
土を落としたら、サツマイモの皮をピーラーで剥き1㎝角にサクサク切ります。

皮は気にならないようであれば剥かなくても大丈夫です。
サツマイモの灰汁を取る
カットしたサツマイモを水にさらして灰汁を取ります。
水が白濁したら交換し、水にさらしたまま10分くらい放置します。

灰汁ぬきしないとサツマイモの色がくすむのでやってね!
サツマイモの水を切り砂糖をまぶす
灰汁抜きしたサツマイモをさっと洗い、しっかりと水を切りましょう。
水を切り終わったらサツマイモに砂糖をまぶします。
実はこの工程が一番のポイントです!
砂糖はイモにまぶす…コレだけ守ったら他は適当でも何とかなるくらい重要です。

どうしてですか?

ふふふ、説明しよう!
砂糖をイモにまぶすと浸透圧でサツマイモから水が染み出てきます。
水分が抜けることでサツマイモの甘みがギュギュっと濃縮され、サツマイモから出てきた水で生地が水っぽくなることも防げます。

なるほど、料理は科学ですね!
粉類を混ぜ合わせる
ボールに小麦粉、ベーキングパウダー、塩を入れ混ぜ合わせます。

塩を一つまみ入れると甘みが増すよ!

スイカに塩を振るようなものですね
生地を作る
粉を混ぜ合わせたボールに砂糖をまぶしたサツマイモを加えて混ぜます。
サツマイモからの水分だけでは生地がまとまらないので水を少しずつ加えて生地が耳たぶの硬さになるまで混ぜてください。
サツマイモの水分は砂糖をまぶしたときに出ているので、あとから生地が水っぽくなる心配はありません。
蒸し器内の皿に並べる
生地を等分し蒸し器内の平皿に並べていきます。

膨らむので間をあけて並べてくださいね。
平皿の上にクッキングシートを敷いておくと後から取り出しやすいのでオススメです。
蓋をして20分蒸す
並べ終わったら生地の上に水で濡らしたクッキングペーパーを被せます。
フライパンに蓋をして点火し蒸気が出始めてから20分くらい蒸します。

蒸気が出なくなったら水を足してください。
蒸し終わったら蒸し器から「いももち」をお皿に取り出して完成です!
保存方法
食べきれない分は炊飯器でごはんと一緒に保温しましょう。
水分が少し飛んでしまいますが、ふんわり美味しくいただけます。

米粒のついた「いももち」を食べるのもまた美味しい

作りすぎてしまうユカ氏でも安心ですね!
まとめ
「いももち」は派手さはないけれど、ほんのりとした甘みで優しい味の饅頭です。
祖母がオヤツに作ってくれたときはついつい食べ過ぎて肥満に拍車がかかりました笑
蒸し器がなくても家にあるもので簡単な蒸し器が作れるので作ってみてくださいね。